2015年1月30日金曜日

「森と海と明日へ」 : モリウミアス(MORIUMIUS)が雄勝で目指すもの


2015年夏にオープンする体験型宿泊施設「モリウミアス」 のことをハフィントンポストの記者さんが農漁業版キッザニアって書いてて、「なるほど、うまい表現だなぁ」と感心したんですが、個人的には「もっとでかいこともできそうだぞ」とも思ってて、そこらへんについてはまた今度じっくりこのブログで書いてく予定なんですけど、とりあえず今回は初めてのブログ投稿なので、「そもそもモリウミアスって何?」っていうことを中心に書いていきたいと思います。

はじめまして。「日曜アーティスト」のTOMAKIと申します。本業はデジタル広告代理店でコミュニケーションデザインという肩書きの何でも屋をしていますが、週末は趣味の創作活動やブログを書いたりなどしております。普段は、Google 社に常駐のベンダー(外部からの居候社員)として、マーケティングの仕事をしています。

さてさて、さっそく。

■そもそも「モリウミアス」って何?

雄勝(おがつ)は、宮城県東部にある太平洋に面した町。森と海に囲まれ、自然が豊かで活気あふれる町でした。豊富な牡蠣や帆立などの海産資源や養殖などの漁業をはじめ、原生林でおおわれた島の自然として国の天然記念物にも指定されている八景島暖地性植物群落や、石碑や硯(すずり)などに用いられる雄勝石(おかちいし/おかついし)なども有名で、東日本大震災までは人口4,300人(平成23年2月現在)の人々が暮らしていました。

ただ、僕は、その当時の雄勝のことをあまり語ることはできません。

震災によって雄勝の町は大きく変わってしまったからです。

石巻市雄勝町は震災前の人口は約4300人。そのうちの3000名ほどが津波により被災し、家屋が流出しました。中心市街地である雄勝町雄勝地区にはおよそ630世帯が住んでいましたが、津波によって590世帯ほどの家屋が全壊流出し、死者も100名ほどに上りました。
出典:戻らない住民「高台移転」のいま 石巻市雄勝地区

僕にできるのは、今の雄勝、そしてこれからの雄勝をここで伝えること。

人口の8割がいなくなってしまってもなおそこに残って生活をしている人たちがいます。そして、旧町立桑浜小学校を再生して、「モリウミアス(MORIUMIUS)」という、地域の再生を支援する複合体験施設が、地元の人たちと一緒に2015年夏のオープンを目指してまさに今、準備を進めているということ。築90年以上の小学校だった建物が、雄勝の人たち、そして日本全国や世界中から集まったボランティアやさまざまなプロフェッショナルたちの手によって生まれ変わろうとしています。

自然を愛する、好奇心と探究心を持つこどもが、人の暮らしと自然が共存する環境と、それを活かしたプログラムや多種多様な交流を通して、サステナブルに生きる力を身につけることができる。そして集まる人達によって進化しつづける。町がより豊かに、強くなってゆくきっかけをつくる、自然を背景とした、複合体験施設です。
出典:モリウミアス公式サイト

「森と海と明日へ」、モリウミアスとはこんな場所なのです。

今回、「イノベーション東北」という、Googleの東北支援サービスをきっかけに、「モリウミアスをITで支えよう」というボランティアサポーターたちが集まりました。モリウミアスや雄勝のために、そして東北復興支援のために僕らができることとは?


今後、この公式ブログで、僕も含めた6名が、それぞれの視点で雄勝やモリウミアスについて記事を書いて発信していきます。皆さんが、モリウミアスや雄勝に興味をもってくれるきっかけになればと思っています。

というわけで、よろしくおねがいします。



モリウミアス(MORIUMIUS)
http://www.moriumius.jp/

イノベーション東北
https://www.innovationtohoku.com


※本来はMRM//McCannというデジタル広告代理店の社員なのですが、ずっと客先出向が長すぎて、最近本社にあった僕のデスクがなくなってしまったようです……。